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あらすじ。
イルカ族の血を引く人魚のリトは、人間の王子グレンに恋をしている。イルカの姿で友達になれただけでも幸せだったが、嵐の夜に海へ落ちた彼を助けたことをきっかけに、どんな犠牲を払っても傍にいたいと願う。報われない恋と知りながら美しい瞳とひきかえに魔女の薬で少年へと変身するが・・・・。表題作のほか、ユリアスとテオの美人兄弟それぞれの初恋を描く「輪」シリーズを収録。濃厚エロスで贈る童話世界の匂いやかな恋愛譚!
【感想】
笠井あゆみ先生のイラストに惹かれてジャケ買いした本です。「人魚姫の弟」というタイトルのとおり童話の人魚姫がモチーフになっています。
人魚族のリトは最初はイルカの姿になってグレンと交流していました。荒らしの夜に海に落ちたグレンを助けてから、グレンに会いたくて、瞳とひきかえに人間になります。だからリトは左目には黒い眼帯をしています。その姿がひそかに眼帯好きなので、とても刺さりました。
このお話はリトはとても健気なのです。それなのに王子のグレンは・・・・・・
婚約者との結婚もなかなか決められず、けれど、人間の姿になったリトには恋をしてしまいます。グレンは王子様なのに強くてキラキラしたキャラではなく、優柔不断でもあり繊細すぎる人でした。
そのせいで婚約者のエルザも傷つけ、リトに毒を盛ってしまいます。人魚であるリトには効かなかったのですが・・・・・
後半の展開がリトの人魚の特性を活かしていて、面白かったです。元の童話のような切なさもありつつ二人にとっては、ハピエンでした。
ユリアスとテオの美人兄弟のお話。「輪」シリーズ。モチーフの童話はヘンゼルとグレーテルです。
「銅の足輪」兄、ユリアスのお話。森の中を逃げてきた兄弟は木こりの休憩小屋に逃げ込みます。けれどそこは、屋根や壁が赤い家で・・・・・。そこには「青髭の悪魔」が住んでいて・・・!?
ヒゲのワイルド系イケメン×美人兄。
「銀の指輪」弟テオのお話。
フェルナンとユリアスのイチャイチャも見れつつ、弟のテオはユリアスが着けていたアンクレットを着けて森へ出かけてしまう。そこで金髪のイケメンと出会います。
ユリアスのお話はまだまだこれからも続きそうで、続きを読みたい。犬飼先生、続きを書いてくださらないかな?テオが可愛いので、続きが読みたいです!
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