文芸誌GOAT(ゴート)を読んでみた1

一般文芸

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GOAT【電子書籍】[ 西加奈子 ]
価格:506円 (2025/2/4時点)

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ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌

紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生!
ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。

○特集「愛」
【小説】 西加奈子 小川哲 市川沙央 パク・ソルメ 島本理生 冲方丁 麻布競馬場 葉真中顕 芦沢央 チョン・ヨンス 長塚圭史 嶋津輝 戸田真琴
【対談】 Awich×細谷功 小池真理子×東出昌大 藤ヶ谷太輔×川村元気
【短歌】 朝吹真理子 小佐野彈 高瀬隼子 スケザネ
【 詩 】 最果タヒ 井戸川射子 大崎清夏 水沢なお 小原晩 青松輝
【哲学対話】 永井玲衣×『GOAT』編集部
【エッセイ】金原ひとみ アフロ(MOROHA) 塩谷舞 チョン・セラン 町田そのこ ワクサカソウヘイ
【インタビュー】 一穂ミチ

○『GOAT』×monogatary.com 文学賞 [選考委員長:加藤シゲアキ]
総応募数753作から大賞受賞作を誌上で発表!

○私の「GOAT本」
上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼茜 夏川草介 三宅香帆

○出せなかった手紙
彩瀬まる 佐原ひかり

○短編小説
尾崎世界観 蝉谷めぐ実 安壇美緒 乗代雄介 八木詠美 大木亜希子
野崎まど

〇特集「読書バリアフリーをめぐる旅」
稲泉連 滝口悠生

その他、特大企画多数!

【編集担当からのおすすめ情報】
定価は「GOAT」(ゴート)の名にちなみ、510円(税込)。
読者プレゼントとして、野崎まど×GOATコラボの「ゴートくんブックエンド」も!

本書はアクセシビリティに配慮した本です。視覚障害・肢体不自由などの理由で必要とされる方に、本書のテキストデータを提供いたします。本書巻末よりお申し込みください。

GOAT読み始めました。

読書垢界隈で話題になっていた文芸誌ゴートをやっと読み始めました。

11月発売だったので3か月も寝かせていました。

紙の本で買っているので500ページ越えは机の上に置いただけで存在感が凄いです。圧倒されます。

表紙の山羊のゴートくんが可愛くて読まないでその辺に置いておいてもインテリアとして機能しています。わたしの雑多な部屋には馴染みます(笑)

内容はインタビュー、エッセイ、詩、小説といろいろあり過ぎて把握しきれていませんが、空いた時間に好きなページをつまみ読みしています。

野崎まどさんの掌編小説と西加奈子さんのディヴァインを読みました。

野崎まどさんの掌小説はゴートくんにちなんだ山羊の話。多分、オオカミと七匹の子ヤギのオマージュで本と絡めてあって面白いです。

西加奈子さんのディヴァインは、「家族愛とは?」を考えてしまう。

毒親育ちの主人公が独立して経済的に成功すると家族から頼られて、初めは親切にするんだけど、最後は家族に対する怒りを爆発させる。瞑想していても抑えきれない怒りで大爆発するところは面白いです。でも、そんなに気持ちを抑え込んでいい人を演じなくても、実家にいる家族とは少しずつ距離を置けば良かったのでは?と思ってしまう。

主人公は経済的に自立ができた時点で、実家にいる家族からさっさと離れてしまえばいいのに面倒見過ぎだと思う。

そんなんじゃ家族だって経済的に頼ってしまう。でも面倒を見てしまうのがこの主人公の性格なんだよね・・・・・・めんどくさいなぁ・・・・て感じるけど、きっとそういう人もいるはずで、大人になっても家族関係が拗れてしまって、離れたくても離れられない関係性ってやつを垣間見ました。

実家に暮らす家族に必要なことは経済的な自立と精神的な自立だと思うし、引きこもりの兄だって医療か福祉に繋げてあげて欲しい。

この話の面白いところは、家族に対する怒りを爆発させても「愛」というものは減りも増えもしなかった。ということ。つまり家族に対して親切な態度を取っても意地悪な態度をとっても「愛」はなにも変わらないでただそこにあったということ。

読み終わってみると「家族愛」に関しては自分のとらえ方次第で良くも悪くも状況に応じて変わっていくのが自然なことのように思えた。

この話を読んでまた読み返したくなった本は


 

精神疾患を持つ家族をケアしなければいけなかった人たちのお話が載っているんだけど、ディヴァインの主人公にも重ねてしまいました。とはいえ、西加奈子さんの小説を読むのは初めてだったので、他の話も読んでみたくなりました。

GOATは普段一般文芸を読まない私からすると知らない作家さんだらけで普段触れることもないジャンルだらけなのが面白いです。

次は市川沙央さんの「音の心中」を読んでいます。

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