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あらすじ
高校の新任教師・井田は、以前から授業中にただならぬ、不穏な視線を感じていた。それは、クラスでもひときわガタイの大きな生徒小林のもので、強くにらみつける眼差しは、「もしかしたら、自分の授業内容に不満でもあるのかもしれない・・・」と、いつも井田の自信を失わせた―――。学園を舞台に爽快にボーイズ・ラブを描く、よしながふみ、待望のコミックス第1弾!!
【感想】
よしなが先生の「仕事でも仕事じゃなくても」を読んで気になっていたよしなが先生のデビュー作コミックス。「月とサンダル」っていうタイトルの第一話が、本当に良かった✨✨
先生の世界史の授業がちょっと好き
じゃなくて
先生のことが
すごく好きなんだってこと
結局オレは言い出せなかった
始まって8ページのシーンなんだけど、8ページ目にして主人公の小林が片思いしていた歴史の教師、井田には男の恋人がいると知って(キスしていることろを見てしまうから)先生の事が好きだと言い出せない。
っていう場面なんだけど、8ページだけでこんなに情報を詰め込めることにびっくりしてしまった。
小林のこのモノローグで、小林は頑張っても振られちゃうかなぁ・・・・・なんて予感までするし。
ネタバレしてしまうと小林は振られて井田先生は恋人と無事に仲直りします。
先生に振られる小林君が好きです。
この話は一話めなんだけど、完成度が凄すぎて短編集の中の一作を読んだかのような満足感がありました。そして小林君の話も井田先生のお話もそれぞれ続きがあるので、そこからが本当に面白いです。
まだ一巻しか読み切っていないけれど、この一巻の余韻に浸りたいし、面白かったことを身内にも語りたいしで二巻は手元にあるけどまだ読んでいません。一週間は寝かせてしまうかもしれない。
それくらいこの「月とサンダル」が良かったです。
一話一話に好きなシーンがあって、登場人物の心境を深く考えてしまう。
この漫画をリアルタイムで読みたかった。普段言葉にしない漫画の凄さが一冊にギュッと詰まっていてとっても勉強になると思いました。
あと初期作品なのに既に絵が今と変わらないくらい上手いし絵柄が完成しているの凄すぎる✨✨
古い作品だから電子化もされていないけど、まだ読んでいない人全員に読んで欲しいと思いました。
Amazonか楽天など中古本なら全然あるので機会があるなら是非読んで欲しい。そして萌えを分かち合いたいです。私はジャイアンこと鳴海東洋が好きです。(鳴海は小林が次に好きになる人です)
ジャイアンとかなんのこっちゃと思われるかもしれませんが、あえて詳しくは書きません。
読んでください!!
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