理想の肖像

モノクローム・ロマンス文庫

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理想の肖像【電子書籍】[ ベッキー・ブラック ]
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あらすじ

自らの命をかけて少女を救った救命士のアンドリュー。その場に居合わせた記者のポールは取材を続けているうち、彼がゲイだと気づく。「当たり前のことをしただけだ」と答える彼に、ポールは次第に惹かれてゆく――。

【感想】

60ページなので、すぐ読める。それなのに萌えはギュッと詰まっていてとても良かったです。

アンドリューが少女を救い出す場面の門野葉一先生のイラストは美しすぎて目を奪われます✨

記者のポールの取材を受けたことがきっかけで交流が始まって、お互いの家族や職場の人たちとの人間模様も書かれています。

アンドリューは職場にも、家族にもカミングアウトしています。

ポールは職場にも家族にもカミングアウトしていません。

家族や職場にカミングアウトしているか、カミングアウトしていないのかでは、これからの生き方が大きく変わってきます。カミングアウトしている人とカミングアウトしていない人では同じように振舞うことはできないので、どうしてもどちらか一方が傷ついてしまう場面だってある。だからアンドリューとポールはお互い相手に興味はあるけれど簡単には付き合えない。

男社会の記者の世界でカミングアウトできないポールは悩みます。

記者としてポールがどう生きるか、恋愛面でも家族にカミングアウトするのか?ということに焦点が当てられていて、仕事と恋愛って分けて考えれば答えがでるように見えて、実際は人生において仕事と恋愛って綺麗に分けきれるものじゃないんだって、改めて考えながら読了。

メディアに作り上げられたイメージを演じるつもりはないって言っていたアンドリューが最後あの形で自分の意志を世間に示していて、凄く格好良かった。

知識がなかったので、全部読み終わってから表紙イラストを見たらウルっとしてしまう。こういう社会的な要素を取り入れてあるお話って現実感もあって自分はどうするんだろう?とかいろいろ考えさせられるから面白いなぁと思いました。海外の作品に流れる空気感みたいなものがとても好きなので、モノロマは文庫大好きです。

【感想2】

60ページくらいで萌えとお話と恋愛を上手く組み合わせることってできるんだ!?と目から鱗が落ちました。短編小説もたくさん読みたくなりました✨

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