貧困と脳

一般文芸

【感想】

努力だけでは越えられない脳の機能不全というのがあって、自分も今、まさにそれが分かって、障害者となってしまった。これからどう生きていけばいいか、この不安感や焦りは複雑でとても言語化できないと思っていたけれど、その気持ちを分かりやすく言語化してくれている本だと思う。

本の著者さんは脳梗塞を発症したことによる中途障害で、わたしとは状況が違うけれどこの本に綴られている圧倒的な絶望感はわたしが普段の生活で感じている絶望感ととても似ていました。

脳の機能不全は外からみると健常者と見分けることができない。

見た目だけで障害者だと分からないから不便なこともあるのです。

脳に障害があると一般的な仕事には就けません。高校生ができるアルバイトすら障害者にはこなせない。だから必然的に低賃金になり生活がより困難になる。

自分で福祉や生活保護の手続きすらできないほどに障害が重たかったら、私はどうなっていたんだろう。障害の重さは自分で選べるものじゃないから、私もあと少し重いだけで文字を書いたり文章を読んだりができなくなっていた可能性がある・・・・・と想像すると怖いです。

この本の中には生活保護を利用することも書いてありました。

障害者雇用で仕事が決まらなくて、貯金も無くなってきたら、生保に頼ってもいい。って思えました。

もし私が生保になって、生活したら・・・・・・・

まず図書館のある街へ引っ越して、毎日図書館に通って好きな本を読んでブログに記録して、余った時間は絵を描いて、毎日自炊して可愛い料理を作ったりなんかして暮らしたい。

必要最低限のお金しかないから、友達と会える日は少なくなるかもしれないけど、買い物も自由にはできなくなるけど、自分の好きなように時間を使えるようになるかもしれないから、生保でも楽しく生きてはいけると思う。

だからまずは、休職している今の時間を楽しもうと思います。

障害者だったのに健常者として30年以上生きてきた自分はもう十分頑張ったと思う。

これからは自分のレベルに合った仕事と環境で生きていける。

最初は障害者だと言われて嫌だったけど今は障害雇用の方が選べる職種も広がるし新しい経験ができるかもって少しワクワクもしているから、これで良かったんだと思う。

英語の勉強は・・・・・・・・・・

わたしの障害とは相性が悪いけど、ハリーポッターを原書で読みたい願望がまだあるからマイペースにやっていきたい。(まだ勉強初めてないです)

障害があっても、このブログの中ではそれを感じさせない人になりたいな。

(障害があるって分かってホッとした部分もあるのに障害があると思われたくないという気持ちもあるなんて矛盾している)

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