曜日シリーズ二作目。
|
あらすじ
有名バイオリン奏者・紀ノ川滋の行動を監視するのこと。ーーーーそれが、良麻に科せられた使命。紀ノ川に近づき、マネージャーの仕事も任されて、親しくなることに成功するが、良麻の心は揺れていた。何故なら彼はずっと憧れの人だったから。別の誰かに心を奪われるくらいならいっそ身代わりでもいい、抱いてほしいーーー。
切なくも狂しい恋物語。
【感想】
水曜日の悪夢で、幽霊やエイリアンの存在を信じている変わり者の紀ノ川さんのお話。お相手は未来から来た青年、酒元良麻。時空の裂け目をこれ以上広げないために紀ノ川を監視する目的で来た諜報員。
バイオリンは弾けないし、調律もできないし、楽譜も読めないけど未来の技術によって腕はプログラミングされていて、データとして入っている曲なら弾ける。紀ノ川に頼まれて新城の曲を弾いている場面が好き。
紀ノ川が良麻のタイムリープの能力を利用して和成の事故を回避しようとしたり、何故タイムリープが起きてしまうのかも解明されます。良麻の生きている未来の世界では音楽を作れる人間がいなくなってしまったのが原因だった。
シリーズの中でこのお話が一番SF要素が多くて好きでした。
コメント