アインが見た、碧い空。 あなたの知らないベトナム技能実習生の物語 近藤 秀将

一般文芸

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アインが見た、碧い空。 あなたの知らないベトナム技能実習生の物語 [ 近藤 秀将 ]
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小説×解説で、技能実習制度の本質がわかる。

──夢やぶれた技能実習生が、未来を取り戻す物語。

技能実習生として日本で働く道を選んだアインは、単純労働の繰り返しの果てに、ひとつの事実に気づく。彼女の将来の可能性は、もうどうしようもないほどに行き詰まってしまっていた。

実習生の挫折と再起を描く「小説」と、元・実習生の再教育に取り組む著者による「解説」が、技能実習制度の本質を明らかにする。制度の真の問題点「キャリアの搾取」と、それが日本社会に残す負の遺産とは何か。そして、日本とアジアの豊かな未来を実現するためには、いったい何が必要なのか。

【目次】
はじめに
主な登場人物

第1部 碧い空の上。trên bầu trờixanh.
解説Ⅰ アインの決断──ベトナム技能実習生
解説Ⅱ 技能実習制度──「現実」の歪み
解説Ⅲ 「問い」から見えるもの
解説Ⅳ 呪縛

第2部 碧い空の中。trên đường đến bầu trờixanh.
解説Ⅴ 行政書士と在留資格制度
解説Ⅵ 「ベトナム人犯罪」
解説Ⅶ 評価されるキャリア
解説Ⅷ 技能実習制度の歪み、その正体。あるいは、文化資本のギャンブル的変容。

第3部 碧い空の下。dưới bầu trờixanh.
解説Ⅸ 在留資格制度における〈実務経験〉と〈上陸拒否期間〉
解説Ⅹ 評価されるキャリアと日本の実像
解説Ⅺ 日本の「簿外債務」=負の社会関係資本

エピローグ アインが見た、碧い空。
あとがき

【感想】

ベトナムの実習生と一緒に働いたことがあるので読みたくなった本。表紙の爽やかな雰囲気とは裏腹にしんどい事ばかりの内容でした。技能実習生についてなんの知識もない当時は、ベトナムの子たちは残業出来ていいなぁ・・・・・日本人はどんどん勤務時間が短くなっていくから困るよ・・・・

それにベトナム人の子がみんな日本語が堪能なわけでもないから、漢字を読んであげないといけなかったり日本人のバイトやパートの人の手間が増えて現場にいる人の負担が増えているだけなのにどうして実習生ばかり雇うのか不思議だったし、会社の中では閑散期になるとアルバイト、フルパート、技能実習生で同じ仕事を取り合うので人間関係も悪くなるし、ぐちゃぐちゃして大変だなぁ・・・・・

としか思わなかったのですが、技能実習生は100万円近い借金をしてまで日本に来ていると知ってビックリしてしまいました。

そして、三年~五年の期限付きだったことで、日本で働けなくなったあとは他の国で違法に入国してまで働く必要まで出てきてとても過酷なことを知りませんでした。

そして最後の、誰が搾取しているか・・・・・・・

なのですがこれは、どうやって解決したらいいんだろう?日本全体の問題だから解決するのは難しいそうです。

貧困層に入っている当事者としては日々を生きるので精いっぱいなので本当にどうすればいいのか分からないです。

この本は小説と解説が交互に出てくるので知識もつくし読み物としても面白かったです。

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